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THE WALKING SOCIETY Issue Nº17 - Kríti

THE WALKING SOCIETY Issue Nº17 - Kríti


CAMPERはカルチャー的アプローチのブランドキャンペーン「The Walking Society」第17号を公開。今シーズンは、ギリシャ最大の島〈クレタ島〉へお連れします。ゼウス生誕の地であり、古代ミノア文明の本拠地でもあるクレタ島では、神話と現実が融合し、伝統が常に流行しています。カンペールのクリエイティブディレクターAchilles Ion Gabriel(アキレス・イオン・ガブリエル)監修のもとで、過去と現在が巡り合うこの場所の謎を解き明かします。


「The Walking Society」とは

2001年に雑誌“マガログ”として創刊された“The Walking Society”は、カンペールの故郷であるスペイン・マヨルカ島をテーマに始まりました。地中海のさまざまな地域を対象としたオリジナルのシリーズは、2005年に一旦終了するまで、4年間で8回の発行が行われました。2020年より再創刊され、マヨルカ、シチリア、キプロスなど地中海を象徴する都市を舞台に、風景写真や言葉を通してその文化・社会・コミュニティを、マガジン以外でも広告や店内ヴィジュアル、ショッピングバッグなどを通して伝えてきました。本キャンペーンは「シューズ」というモノの提供だけでなく、「歩く」というエクスペリエンスを人々に提供します。”Walk, Don’t Run.”(歩こう。走らずに。)には、「時代に流されず、忙しい日常からスローダウンし、自分らしい生き方を見つめ直してみよう」と言うメッセージが込められています。

ブランドキャンペーンの歴史

1号 マヨルカ島(スペイン) / 2号 モロッコ / 3号 フランス / 4号 ギリシャ / 5号 イタリア / 6号 エジプト / 7号 バルセロナ(スペイン)/ 8号 マルセイユ(フランス)/ 9号 マヨルカ島(スペイン)/ 10号 シチリア島(イタリア)/ 11号 キプロス島 / 12号 コルシカ島(フランス、イタリア)/ 13号 イドラ島(ギリシャ)/ 14号 クルク島(クロアチア)/ 15号 イビサ島(スペイン)/ 16号 メノルカ島(スペイン)



The Walking Society - 第17号 クレタ島

「The Walking Society」第17号の舞台である〈クレタ島〉は、ギリシャ最大の島であるだけでなく地中海の最南端のひとつに位置しています。東から西まで260キロメートルに及ぶこの島は、海から持ち上げられた長い山脈によって、幅60キロメートルの背骨を形成し、珍しく雪をかぶった山々がそびえています。クレタ島は、その大きさからギリシャ諸島のゼウスとみなされており、すべての神々の父の誕生の地でもあります。ゼウスにまつわる神話は現在でもクレタ島の文化に欠かせないものです。
世界最古の文明のひとつ、ミノア文明の発祥地であるこの島は、長い間人々や文化の交差点となってきました。ミノス王国の崩壊後、ミケーネ人、ドーリア人、ローマ人、ビザンチン人、アラブ人、 ベネチア人、オスマン帝国の人々がクレタを通過し、それぞれの足跡を残しました。この歴史的影響から導かれた豊かなモザイクは、今でも考古学的な遺跡や建築層にみることができます。
そして、何よりも目を惹きつけ魅了するのは、荒々しくも肥沃な大地が広がる自然です。島を縦横に走る山々のふもとでは、小さな楽園がひっそりと立ち上がっています。

THE WALKING SOCIETY Issue Nº17 - Kríti


時が止まった島。神々の島。かつてここに住んでいたミノア人のように、革新を続ける島。自然・文化遺産・アートとともにクリエイティブな人々に溢れています。






Iliana Malihin
ワインメーカーの“クレタの娘“がルーツと再生について語ります


レティムノ地方中部のメランベス村周辺の山奥には、ブドウの木とオリーブ畑が広がっています。アテネで生まれ育ったIlianaは、祖父母の家とブドウ畑を夏休みに訪れたのをきっかけに、この土地に惹かれるようになりました。彼女の祖父はこの土地への愛情を受け継ぎ、そのオマージュとして彼女のオリーブオイルは「エマニュエル」と名付けられました。クレタ島で農業を学び、アテネで醸造学を修めた後、Ilianaは自身のワインを造り始めました。彼女のデビュー・ブレンドは、クレタの土着品種ヴィディアーノとサントリーニ島のアセティック種を組み合わせたもので、ギリシャの2つの島をワインの面で初めて結びつけました。
2022年、壊滅的な火災に見舞われたIlianaは、地域の再生を支援するためにクラウドファンディング・キャンペーンを開始しました。彼女のワイルドな物語を「The Walking Society」第17号で体現できます。






Nikos Tsepetis
ホテル経営者、ベーカリー・オーナーなど多面的な顔を持つ美食家


輝く赤い大理石のカウンターと壁、焼きたての香り、丁寧に並べられたレモンの皮と黒ゴマのクッキー、クロワッサン、ギリシャ風ベーグル「クールーリ」。Nikosが手がける「Red Jane Bakery」は、Jane Fondaの悪名高いベトナムの写真にちなんで名づけられ、ロンドンを拠点とする照明と家具の名手、 Michael Anastassiadesとのコラボレーションでデザインされました。クレタ島の北西海岸、チャニアの中心にあるデザインと美食を融合したこのホットスポットは、Nikosのもうひとつの事業であり、とてものんびりしていて、とても地中海的で、とてもシックなビーチフロントのAmmos Hotelの近くにあります。そして、ワインとデザインを中心としたニコスの次の共同事業、「Garten」があります。 アイデアと炭水化物であふれているNikosのルールは「進化し続けること」。







Sariki
クレタ島で誕生した美しい伝統アクセサリー


現在、ファッションでよく見かけるかぎ針編みのスカーフは、かつてクレタ島では深い意味をもつものでした。厚い編み網で作られたフリンジとタッセルのターバンのような頭飾り・SARIKI(サリキ)。その起源はトルコ統治時代にまで遡り、その後はクレタ島の抵抗のシンボルになりました。
サリキの伝統の秘密はカラーにあります。黒は喪を意味し、葬儀のときも、その後の数ヶ月あるいは数年の間にも着用されました。タッセルが涙のように顔を縁取ることで、悲しみを意味します。一方で白は、結婚式などお祝いの場で着用されました。ここでは、タッセルは喜びの涙を表し、悲しみから解放された存在の純粋さを象徴しています。
大抵の場合、人生は白黒だけでは表せません。それが、サリキが徐々に使われなくなってきた理由かもしれません。それでも、サリキは今日までクレタ島の精神の象徴であり続けています。なぜなら食卓でもそれ以外でも、喜びも悲しみも、すべてがみんなのものであって、すべてが誰のものでもないからです。



The Walking Society - 第 17号 クレタ 島
キャンペーンムービー&オンラインマガジン


THE WALKING SOCIETY Issue Nº17 - Kríti





【キャンペーンショッパー】

11月7日(木)より、お買い上げのお客様には、
ブランドキャンペーンショッパーにて商品をお渡し致します。
※一部店舗は除きます。
※キャンペーン限定ショッパーの為、なくなり次第終了となります。




Edition & Creation: Alla Carta Studio
Brand Creative Director: Achilles Ion Gabriel
Brand Director: Gloria Rodríguez



MAGAZINE
Photography: Maxime Imbert
Copywriting: Robin Sara Stauder
Styling: Francesca Izzi
Illustrations: Francesca Albergo
Production: Hotel Production

VIDEO
Video Director: Fele La Franca
Dop: Andrea Nocifora
Editing: Fele La Franca
Editing Assistant: Roberta Netto
Music: Too Young

SPECIAL THANKS TO
Emmanuelis Angelakis
Christos Bairabas
Alex Brack
Eva Grimm – Cretan Folk Art and Antiques Gallery
Konstantinos Houlakis – Minoan Pottery
Guillaume Mercier
Nivritos Cultural Association
Oloapitreps
Ioannis Papadakis
Arianna Sesia
Sorry Mummy
Evelina Evangelia Stoltidou
Studio Levi
Universo Magl